ピル・避妊・緊急避妊・月経移動

ピルについて

ピルとは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが含まれている薬の総称です。
ピルを1日1錠決まった時間に内服することで、ほぼ100%に近い避妊効果と、月経周期のコントロール作用、月経に伴う痛みや不快な症状を改善する作用が得られます。

ピルのメリット ピルのデメリット
避妊効果 吐き気、頭痛、乳房の張り、不正出血、浮腫
月経周期コントロール作用 薬のアレルギー発症リスク
月経困難改善 薬剤性臓器障害の発症リスク
月経随伴症状(PMS、PMDDなど)改善 血栓症発症のリスク
肌トラブル(にきび)改善
ピルのメリット
避妊効果 月経周期コントロール作用 月経困難改善 月経随伴症状(PMS、PMDDなど)改善 肌トラブル(にきび)改善
ピルのデメリット
吐き気、頭痛、乳房の張り、不正出血、浮腫 薬のアレルギー発症リスク 薬剤性臓器障害の発症リスク 血栓症発症のリスク

 

当院でのピル処方の流れ

ピルを安全にお使いいただくために、当院では問診・検査を定期的に行っております。
初回のピル処方にあたっては①~③をお願いしております。

① 血圧・体重の計測・記録
② ピルの問診票記入
③ ピル検査(採血、子宮頸がん検査、超音波検査)

①~③の結果からピルの内服が可能であると判断した場合、ピルを1シートお渡ししております。
以降なにも異常がなければ毎回の処方時に①、1年おきに②③の検査を行います。

*副作用発症リスクの高い方(喫煙者、40歳以上、肥満、採血結果異常など)には数か月~半年おきに採血を行います。
*自費のピル処方の場合で、定期検査結果と自覚症状に異常のない方には、次の定期検査まで(最大6シート)のまとめ処方に対応しております。オンライン診療による継続処方も同条件で行っております。ご希望の場合はお申し出ください。

 

保険適応のある女性ホルモン剤

主に月経困難症、子宮内膜症など治療目的で処方します。すべて当院での処方が可能です。
・超低用量ピル:ルナベルULD、フリウェルULD、ヤーズ、ヤーズフレックス、ジェミーナ
・低用量ピル:フリウェルLD、ルナベルLD
・黄体ホルモン剤:ノアルテン、デュファストン、ディナゲスト、ジェノゲスト

自費処方のピル

主に避妊など、治療目的でない使用用途に処方します。

三相性ピル ラベルフィーユ28 1,500円(税込1,650円)
未成年 1,200円(税込1,320円)
一相性ピル ファボワール28 1,500円(税込1,650円)
未成年 1,200円(税込1,320円)

マーベロン、トリキュラー、アンジュをご希望の場合は一律1シート2,000円(税込2,200円)で処方いたします。


→さらにピルについて知りたい方

緊急避妊ピル

ノルレボ法 6,000円 + 初診料3,300円(税込)
レボノルゲストレル錠
ヤッペ法 1,100円 + 初診料3,000円(税込3,300円)
低用量ピル 1,500円/28日分(税込1,650円)
未成年1,200円(税込1,320円)

当院では初回の緊急避妊に限り、ヤッペ法による緊急避妊薬を処方しております。

ヤッペ法

プラノバール配合錠(中等量ピル)を使った緊急避妊法。性行為から72時間以内に最初に2錠内服し、その後12時間後にさらに2錠内服します。ヤッペ法は悪心、嘔吐、頭痛など副作用が強く出ることがあります。また重篤な副作用として血栓症を発症するリスクがあります。
妊娠率約2.6%、副作用(嘔気30~50%、嘔吐10%、頭痛2%)

ノルレボ法

ノルレボという黄体ホルモン単体の製剤を性行為から72時間以内に1錠内服します。ノルレボ法はヤッペ法に比べ副作用が少なく避妊効果も高いです。
妊娠率約2.1%、副作用(嘔気3%、嘔吐ほぼ0%、頭痛0.3%)

緊急避妊はあくまで応急対応です。
避妊法として低用量ピルを正しく使用すれば妊娠率は0.3%です。当院では避妊法として低用量ピルを使用することをお勧めしています。

 

避妊リング(子宮内避妊用具)

◆避妊リング挿入

プラスチック製子宮内器具
(FD-1)
15,000円(税込16,500円)
銅付加型子宮内器具
(ノバT)
30,000円(税込33,000円)
ホルモン放出子宮内器具
(ミレーナ)
40,000円(税込44,000円)

※性交後120時間以内なら緊急避妊法としてのIUD挿入も行っております。
※初診の方は別途初診料3,000円がかかります。

◆避妊リングの抜去

抜去費用 3,000円(税込3,300円)

※初診の方は別途初診料3,000円がかかります。

月経移動

中等量ピルのプラノバール、または黄体ホルモン剤のノアルテンを使用して、早める方法と遅める方法があります。
早める方法は、1回前の月経日から数えて5日目から内服を開始し、避けたい日より前に月経を起こします。
遅らせる方法は、月経予定日の3~5日前から月経を避けたい日まで飲み続けます。
月経移動をご希望の方は、内服開始日時に間に合うように、早めにご来院をお願いいたします。

プラノバール:初診料3,000円(税込3,300円)+薬1錠100円(税込110円)×日数分

ノアルテン:初診料3,000円(税込3,300円)+薬1錠120円(税込132円)×日数分