ホーム > 婦人科のご案内 > 緊急避妊(アフターピル)処方について

緊急避妊(アフターピル)処方について

医療法人みらいグループ

緊急避妊薬(アフターピル)は、避妊をしなかった、もしくは避妊はしたけれども失敗してしまった時に、今すぐの妊娠を希望していない場合の緊急措置として行う避妊方法です。

緊急避妊薬(アフターピル)とは

緊急避妊薬(EC:emergency contraception)とは、避妊をしなかった、もしくは避妊に失敗してしまった時に、その性行為が行われた72時間以内に服用する薬です。アフターピル、またはモーニングアフターピルとも呼ばれています。

アフターピルの避妊効果は薬の種類によって妊娠阻止率は違っていますが、正しく内服した場合、90%前後とされています。

アフターピルの種類と服用方法

アフターピルにはいくつかの種類があります。

ヤッペ法

プラノバール配合錠(中等量ピル)を使った緊急避妊法。性行為から72時間以内に最初に2錠内服し、その後12時間後にさらに2錠内服します。ヤッペ法は悪心、嘔吐、頭痛など副作用が強く出ることがあります。また重篤な副作用として血栓症を発症するリスクがあります。
妊娠率約2.6%、副作用(嘔気30~50%、嘔吐10%、頭痛2%)

ノルレボ法

ノルレボという黄体ホルモン単体の製剤を性行為から72時間以内に1錠内服します。ノルレボ法はヤッペ法に比べ副作用が少なく避妊効果も高いです。
妊娠率約2.1%、副作用(嘔気3%、嘔吐ほぼ0%、頭痛0.3%)

アフターピルの費用

当院では初回の緊急避妊に限り、ヤッペ法による緊急避妊薬を処方しております。

ノルレボ法 レボノルゲストレル錠 6,000円 + 初診料3,300円(税込)
ヤッペ法 1,100円 + 初診料3,000円(税込3,300円)
低用量ピル 1,500円/28日分(税込1,650円)
未成年1,200円(税込1,320円)

アフターピルの副作用

ほとんどありませんが、稀に下記のような副作用があらわれる可能性があります。

吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感、疲労、胸の痛み、生理不順、下腹部痛、不正出血

妊娠が回避できたかの判定方法

一般的には、生理予定日前後に通常通り出血があれば成功している可能性が高いです。また、アフターピル服用後10日前後に通常の生理よりも少量の出血(消退出血)が見られる方も成功している可能性が高いです。

ただし、アフターピルを服用すると、生理不順や不正出血がおきる場合がありますので、妊娠の初期症状なのか生理なのか区別ができない場合があります。基本的には、性交から3週間経過した時点で、市販のでも良いので妊娠検査薬で妊娠を確かめるようにしましょう。

生理が予定より1週間以上遅れたり、出血が通常より軽い場合は、ご来院ください。

今後の避妊相談について

緊急避妊はあくまで応急対応です。避妊法として低用量ピルを正しく使用すれば妊娠率は0.3%です。当院では避妊法として低用量ピルを使用することをお勧めしています。
パートナーがいて、今すぐの妊娠を希望しない場合には、低用量ピルの服用、もしくはお産を経験されている方で、今後の妊娠希望がない場合や、長期間の避妊を希望されている場合には避妊リング(IUD/IUS)という選択肢もございます。ご相談ください。

WEB予約